1日1食(1日2食)のダイエット効果を探る

ライフスタイル

こんにちは。プロフィールに「駆け出しのデータ分析技術者」と名乗りながら、関係ない記事を量産しているもきです。以前、ファスティングの記事を書きましたが、それと合わせてファスティング以外の期間は1日1食にチャレンジしてみたいと思っています。

というのは、どうも1日3食だと体も重いしおなか回りは膨れてくるし、頭も回らないし・・・逆に仕事が忙しくてご飯を抜いた時のほうが頭がさえてて集中できる経験をしているんですよね。だから、食事って相当体に負担をかけているんじゃないかな、と思っています。というわけで調べてみました。

こんな人におすすめ

・最近食べ過ぎだと思っている
・体型が気になってきた
・食事量を減らすことに興味がある

結論:1日3食は食べすぎである

残念ながら、1日3食は食べすぎです。私たちは幼いころからこのライフスタイルが健全であると育てられてきましたが、事実は異なるようです。

1日3食がやばい理由

単純にカロリー過多

江戸時代以前の庶民の食事は1日2食でした。農作業などで今よりもずっと体を動かさなければいけなかった時代のことです。更にさかのぼって狩猟をしていた時代では空腹を感じてから狩猟に行ってました。空腹というのはエネルギーが必要だというサインではなく、食べ物の消化が終わって体を動かすことができますよというサインなんですね。

ですが、現代人は空腹→即食事です。というか、あまり空腹を感じない朝でも頑張って食べています。必要以上に食べていることは明らかでしょう。

内臓が休めない

体には1日のリズムがあるそうです。

午後~夜にごはんを食べ
夜中に食べたものからエネルギーを吸収し
朝に便として排出する

このプロセスでわかるように、食べ物を食べる~排出までには時間がかかります。当然、内臓にかなりの負担がかかるのですが、1日3食もすると内臓が休むタイミングがないのです。その結果、内臓が傷んでしまい、「現代病」といわれる生活習慣病やアレルギー、癌の遠因となってしまっています。

体は飢餓を前提に作られている

現代に至るまで、人が安定して毎日食事を食べれる時代というのは限られていました。そのため、人の体は脂肪を蓄え、いざというときのために備えるようにしています。また、空腹の状態になれば獲物をとるために感覚が研ぎ澄まされ集中力や記憶力があがるという話もあります。

一方で人間の体は食べすぎには対応できるように作られていません。1日3食も栄養補給のタイミングあるのは体に負担を強いて、その機能を生かせないことにつながっているのです。

1日3食をやめるメリット

健康の増進

前述したように1日3食は体に過大な負担をかけています。ということは、それをやめれば健康になることは当然のこと。1日2食ないし1食でも必要な栄養素は十分にとれます。

お金と時間の節約

食事を抜くということはその分の食費がかからなくなります。また、食事を用意する時間や食べる時間もなくなるわけですから時間の節約にもなります。1日1食に限定すれば、毎日1時間以上の節約になるのでしょう。

仕事や勉強の集中力アップ

食後は眠くなったり体が重くなったりしますが、これは体が食べ物を消化することに力を集中しているため。食事の回数を減らせば、仕事や勉強に集中できる時間も長くなります。それだけでなく空腹を感じることで集中力や記憶力をアップさせる効果もありますので、パフォーマンスをあげるのには有効な手段ではないでしょうか。

昔のお坊さんが長生きだった理由

日本の歴史を勉強していると、お坊さんが軒並み長生きなことに驚いた経験はないでしょうか?

例えば
法然 → 79歳
親鸞 → 89歳
栄西 → 74歳
とパッと調べただけでも、これだけ上がります。「人間五十年」と言われていた時代に70歳以上生きた方が多いのは驚異的なことです。

そして、この理由の一つとしてお坊さんはみな「粗食」だったことがあげられます。

曹洞宗総本山永平寺の修行僧の食事と作法に学ぶ

ここのサイトによると修行僧の食事は以下の通りだそうです。

朝食(小食) お粥・ゴマ塩・漬物
昼食(中食) 麦飯・味噌汁・漬物・おかず一品
夕食(薬石) 麦飯・味噌汁・漬物・おかず二品

現代は3食とっているようですが昔は1日1食だったとか。それにしても、質素ですよね。質素なだけでなく「麦飯」を食べるなど必要な栄養はとれるように配慮していることがわかります。

粗食であることが健康の秘訣であることは、歴史から証明されていることなのです。

始めるならまずは朝食を抜こう

古代の人たちの食事は昼と夜の二食でした。というのも食事の煮炊きには時間がかかるので、まずは数時間働いてから食事をするというのが一般的だったのです。

また、朝は体にとって前日に取った食事を排出するタイミング。体内には前日の栄養素が残っているのでエネルギーに不足もありません。朝は食事をとるには適していない時間帯と考えられます。

脱1日3食の第一歩として、朝食から抜いてみるのはいかがでしょうか。

1日3食をやめようと思った方に。いくつか注意してほしいこと

ここまで、1日3食をやめることについての良い部分をあげてきました。一方でこうした情報をそのまま鵜呑みにすべきでないと思う部分もあります。

公の見解は1日3食がベストである

厚生労働省によると

私たちのからだは私たちが食べたものでつくられています。バランスのとれた適切な量と質の食事を、1日3食規則正しく食べることが健康なからだの土台となります。生活習慣病を予防するためには、食生活を整えることが重要です。

引用元:厚生労働省のサイト

と1日3食が正しいことが明言されています。もちろん公式見解が正しいという保証はどこにもありませんし、それに反対する人たちの意見が全て間違っているとも思いません。

ただ、厚労省が何の根拠もなしにこのようなことを述べていることは考えにくいです。1日3食をやめるということはアウトローなやり方であることを留意しておくべきだと思います。(朝ごはんを抜く話も同じですね)

人によって適切な食習慣は異なる

世の中には色々な体質を持つ人がいます。1日5食がいいと主張する人から青汁だけで生きている人、果ては嘘か本当か全く何も食べないというインド人がニュースになることもあります。

どのような食生活であれ、健康が維持できて幸せであればそれがその人の正解です。1日2食ないし1食が自分に適切なのかは試してみないとわからないですし、絶対的な正解もありません。

食事回数を減らすなら、1回あたりの食事の重要度が高まる

これも考えれば当たり前のことですが、食事の回数が減るということは少ない回数で必要な栄養素をカバーしなければならないということです。現代人は食べすぎという話をしましたが過分なのはカロリーです。

逆にビタミンやミネラルなどは不足しがちで、食事回数を減らすならば1回あたりの食事のクオリティを上げていく必要があります。

間違ってもファーストフードやカップラーメンなどのインスタント食品で済ますことは避けてください。むしろそういったものは断つ心構えでいかないと、食事回数の削減は難しいと思います。

早速、試してみます

というわけで今取り組んでいるファスティングが終わったら、早速1日1食を試してみます。しばらくしたら経過報告しますね。それではよいフードライフを送ってください。

参考文献

以下の書籍を参考にしました。1日3食が食べ過ぎである原因の他、体にいい食事とは何たるかということが事細かに記載されています。私たちの身の回りの食品は添加物や農薬など害を与えるものだらけ、そんな社会でどのような食生活を送るべきか指針を与えてくれると思います。